次の文章を読み、その後にある質問1~3に答えてください。 アジアを旅行していて真っ先に目につくのが、街で見る看板の色の派手さだ。赤、青、緑、黄色と、原色を使った看板がそれぞれ目立つように競い合って並んでいる。そのため、統一感が感じられず、全体にごちゃごちゃとした印象を受ける。また、街を歩いていると、女性が身にまとっている民族衣装がまぶしいくらいに鮮やかな色をしているのに気づく。そして、ショーケースに並ぶピンクや目を疑うような青色をしたケーキ。中身はみな同じスポンジケーキなのだが、外側を飾るバタークリームがちょっと考えられないような強烈な色をしていて驚かされる。 アジアでは概してはっきりした色が好まれるようだ。中華でも赤や黄色など、一目でわかる色を使っているので、お店がすぐにわかる。日本でも新宿などの繁華街では、色とりどりのネオンがひしめきあっている。 それがヨーロッパになると、地味な色に変わる。淡い色使いの壁など、全体的に落ち着いた雰囲気だ。街行く人々の服装も黒やグレーなど、何となく派手さが抑えられた色が多いように感じる。 ヨーロッパでは、街の景観には配慮して、壁や屋根に使う色が決められていることが多い。街並み全体の統一感を出すために、目立つ色の看板なども避けられる。それに対し、アジアで派手な色の看板が多いのは、商売を重視するという文化が影響しているのではないだろうか。商売にはとにかく目立つことが一番だからだ。 また、ヨーロッパで黒っぽい色の服が好まれるのは、天候に影響があるという話を聞いたことがある。日差しのあまり強くない地域では、晴れることが少なく、天気の悪い日には明るい色はくすんで見えるのだという。ということは、アジアの強い日差しは、( )色の服が映えるということなのだろう。 1 この文章の中で一番多く使われている言葉を 1 つ抜き出して書いてください。